脚本化不在の今、新たなプレイヤーにチャンスが廻ってくる

 イノベーションは、なにかとてつもないチャンスをモノにして初めて起こる。脚本家たちがストライキをしている間に、代替品のベンチャークリエイターたちが、テレビを席巻してしまうかもしれない。19年前、脚本家組合のストライキは22週間続いた。前回は、代替の番組がなかったが今回は違う。5年後から今を振り返ったとき、「quarterlife」は、テレビとインターネットの力関係が逆転した記念碑的な作品になるかもしれない。

脚本家のストライキと映像配信のビジネスチャンス - 志村一隆「ロックメディア」

ちょこちょこお知らせしているハリウッドのストライキネタだけれども、これってインターネットが深く絡んでてかなり面白い出来事になっている。
もちろん、そのストの理由の1つにインターネット配信での利益を俺たちにも分けろ、という脚本家側の主張があるのだけれども(ハリウッド側はそんなに儲かってないってとはね付けている)、それ以外にもユーザがよりインターネット上のビデオに注意が向かっている、とか、ストックの切れるテレビ番組の変わりにインターネット配信してたドラマをテレビ配信する、という話題もある。
上記の記事は、そのインターネット配信されてきたドラマが、このストライキを機にテレビに進出する、つまり既存のプレイヤーが一時的にであれ表舞台から消えたことで、新たなプレイヤーに露出のチャンスが廻ってきた、ということ。
もちろん、それが受け入れられるかどうかは、そのクオリティ次第なのだけれども、少なくともバッターボックスには立った。そこでヒットを打てるかどうかによって、これからの展開が変わっていくのかもね。
といっても、いずれは脚本家達が帰ってくるわけで、時間がたったらまたもとの状態に・・・ということも十分ありうる。
それにしてもこの記事の冒頭のくだりがいいね。まさに篠塚のような働きができるか、というところにこのチャンスを活かせたかどうかが決まるのだろう。実は篠塚だと思ってたらクロマティ・・・なんてことは無いだろうけど。