Netflix、加入者に映画の無制限ストリーミングを提供、iTunesの映画レンタルに対抗

Netflixは、月額$16.99プランのユーザーに対して、6000タイトルの映画を無制限にストリーミングできるサービスを1月14日から提供開始する。

この動きは、Apple CEO Steve Jobsが1月15日のMac World Expoで、主要映画会社のタイトルの映画レンタルを発表するとみられているのを受けたものと言われている。iTunesのムービーレンタル料金は1タイトル$3.99と予想されており、Netflixはハイバリューの常連映画ファン向けにいいポジションにつくことになる。

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うわ、コレすごいね。対象は加入者全体というわけではなく、4.99ドルのDVD2枚/月のユーザにはこのサービスは適用されない模様。となると、高額プランを利用するというインセンティブにもなるだろう。
Netflix的には、iTunesによる映画レンタルが差し迫っている以上、何らかの形での対抗策が必要になっていたのは事実。NetflixのコアビジネスであるフィジカルなDVDのネットレンタル、昨年初めから開始したネット配信でのレンタル(こちらは契約プランごとに視聴可能時間が割り振られるというもの、追加料金無しで最大17時間)、少なくともiTunesのレンタルが開始されるとこの2つのサービスが打撃を受ける可能性がある。
事前に、iTSレンタルよりウチのほうがお得ですよ〜!、ウチはDVDも借りられるし、ストリーミングもし放題!と、Steve JobsiTunesでのレンタルサービスの詳細を語ったときの「比較対象」を作ろうとしているんだろう。iTunesが3.99ドルだとしたら、iTSでのビデオレンタルの魅力は減じられるかもしれない(もちろん、iPodでも視聴できるんです!とかカタログ豊富!ってのが強みになるとは思うんだけど)。
ただ、個人的にはNetflixにとってこのストリーミングってのは単にメインサービスのオプション程度のもので、実際にそれほど使われているとは思えない。もちろん、利用は促進されるんだろうけど、実際に昨年1月からのユーザのストリーミング利用状況を知っているからこそ、打ち出せる戦略なのかなと思う。ただ、ユーザの感じるお得感ってのは段違いに変わってくると思うんだけどね。