Winny、Share利用者が世界に拡大していることが問題なの?

 ネットエージェントは23日、世界各国・地域におけるP2Pファイル交換ソフトの利用状況を調査した結果を発表した。やはり「Winny」「Share」は日本での利用が大部分だが、米国や東アジアを含めて世界各地で実際にノードが存在することが確認された。情報が流出した場合、国内だけでなく海外にも拡散する危険性があると警告している。

ファイル交換ソフトの国別利用状況、「Winny」「Share」は世界に分布 - InternetWatch

「海外にも拡散する危険性がある」といっても、インターネットを利用している以上、世界中から自由にアクセスできるわけで、今更という感じもするのだけれど、世界に情報が流出する、世界に分布という言葉の深刻さを狙っているのかなと思える。
情報漏洩自体は現状でも深刻なんだけど、かといってその深刻さに拍車がかかったかといわれると、そこまででもないかなと。そもそもWinnyもShareもネットワークとしては閉鎖的なわけでね。

これらの各P2Pネットワークに情報が流出した場合、国内のみならず世界各国の利用者にも機密情報などの流出ファイルが拡散してしまう可能性があり、危険性が非常に高い、という事が伺えます。

Share経由情報流出調査サービス 各P2Pノードの分布 - ネットエージェント

といっても海外利用者の大半は、現地日本人かファンサブ目当ての人々であって、その人たちが日本から漏れた情報を手に入れて、嬉々としてばら撒くということはちょっと考えにくい。むしろ、知られては拙い機密情報が流出したという情報を聞きつけて、WinnyなりShareなりで入手する、というほうが危険性としては高い。
結局は、インターネット上の、誰しもが参加できるネットワークに情報を漏らしてしまうこと自体が、あまりに危険な行為だということだろうか。Winny、Shareに限らずね。