鼻歌を歌っていたら著作権団体が・・・
なんてのは、皮肉でよく聞くよね。鼻歌を歌っていたらJASRACが来る、なんてジョーク(まぁ実際にはありえない話だけれど)。
面白いことにこの手のジョークは日本だけじゃないらしい。
The Record Industry's Copyright Crackdown Continues
「おい、手を上げな!」「お前さんが歌ってた歌は俺たちのもんだぜ!」
と著作権ポリスのRIAAがシャワーを浴びながら鼻歌を歌っていた人に銃を突きつけて言っているという絵。
Dan Wassermanという人の風刺画なんだけど、ちょっとやりすぎじゃないの?というところまできているRIAAに対する皮肉かと*1。
まぁ、RIAAが著作権侵ユーザに対する施行を行うこと自体は否定していないけど(むしろ最低限行われなければならないと思っている)、やりすぎれば、こんな風に一般の人にすら笑われれる結果に終わるわけで。
といっても、こうした批判を強めるのは、一般の人というよりは、テクノロジーの側にいる人だったりする。たとえば、New York TimesのテクノロジーコラムニストDavid Pogue。
この人のコラムがとんでもなくて、RIAAが行っている訴訟戦略を皮肉ったVillage PeopleのY.M.C.Aの替え歌「Ode to the R.I.A.A.(全米レコード協会賛歌)」を公開している(邦訳はこちら)。
しかもそれをTEDカンファレンスで歌い上げちゃうんだから、笑える。
最初は、Billy JoelのPiano Manの替え歌から始まり、Sonny and Cherの“I Got You Babe”の替え歌“I Got YouTube”に続いて、中盤からYMCAに、というメドレー構成。面白いんだが、演奏もあいまってとんでもないカオス状態だよねぇ(一生懸命練習したのだろうけれど・・・)。
それはそれとして、ここでもこんな風に言われている。
And who'll be next for the R.I.A.A.?
What else is vexing the R.I.A.A.?
Maybe whistling a tune? Maybe humming along?
「口笛吹いてもだめなんだろ?口ずさんでもだめなんだろ?」と。まぁ、みんなそう言いたくもなるんだろうなぁ、と。
ただ、こうした批判が怖いのは、批判が一人歩きしてしまい、結局は何が悪いのか把握していないままに、批判を繰り返すことにもなりかねない、ということ。米国だと悪いのは何でもRIAAって感じだし、日本だとカスラックめ!って感じ。