英国:録音物に対する著作権保護期間延長法案に「待った」
一昨年からしばしば問題視されている英国の録音物に対する著作権(著作隣接権)保護期間延長法案の問題に新たな動きがあったようだ。保護期間の延長について英国下院第二読会での審議が行われているが、現在ある労働党議員が延長の反対に回り、通過を阻止したとのこと。今のところ、反対に回った議員が誰であるかは不明なようだ*1。
この保護期間延長に対して、読会メンバー議員に法案への反対を求めるよう賛同者たちに訴えていたOpen Rights Groupは、このような展開は、人々がOpen Rights Groupの訴えに賛同し、法案に反対するよう議員たちに働きかけてくれた成果であると述べている。
ただ、この反対によって法案が直ちに差し止められるわけではなく、来週金曜日には再び第二読会にて議論が再開されるとのこと。Open Rights Groupでは、この遅延を再び議員たちに反対するよう訴えるための時間ができたとして、再び議員たちに働きかけるよう訴えている。
また彼らは同様に、EUでも求められている録音物に対する著作権(著作隣接権)の延長に対して反対する署名にも協力を求めている。
(via Zeropaid)
あ、ところで英国でも著作隣接権って言っちゃっていいもんなんでしょうか。法案が「Sound Recordings (Copyright Term Extension) Bill 2007-08」ってなってるので、「録音物に対する著作権」ってことにしましたが。
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*1:公開されているビデオで確認でその議員を確認できるものの、どこの誰かまでは公表されていない模様。ただし、来週には明らかになりそうだとのこと。