TSUTAYA DISCAS、Windows Media DRMedな音楽配信サービスを開始
国内向け音楽配信サービスが始まるよー、という話題を聴くとすぐにDRMは?と考えてしまうお茶目な私ですが、TSUTAYAが音楽配信事業に参入するそうで。DRM付きで。
TSUTAYAの音楽配信サービス
既存のオンラインCD/DVD宅配レンタルサービス「TSUTAYA DISCAS」にて、USENの「OnGen」から提供された約100万曲の楽曲を提供*1。
価格
価格は1曲単位で最低99円から、主要な価格帯は150-200円、アルバムで1,500-2,000円で、ほぼその辺の音楽配信サービスと同額となっている。決済はクレジットカード。
DRM
配信フォーマットはWMA、当然DRMはWindows Media DRM 10。ってことで、iPodユーザとWalkmanユーザには利用できない*2。ケータイでの利用か、ギガビートなんかのユーザのみが利用できる。一番分かりやすくいえば、Napsterを利用できる携帯デバイスでのみ利用可能ってところ。CD書き込み回数などは楽曲によって異なる。
特徴
TSUTAYA DISCASという既存のサービスに追加されるということもあって、既存のユーザが存在していることが強みなんだろね。これまでは、CD宅配レンタル、CDセルを行っていたところに、音楽配信を追加できる、と。加えて、既存のサービスでは楽曲レビュー/コメントが可能なSNS機能を導入しており、それも同配信サービスにて活用される、と。
ただ難をいえば、アルバム1枚をデジタルデータでほしいとして、わざわざ1500-2000円出してダウンロードするのかな?と。同サービスが提供するCD宅配レンタルを利用してリッピングする方がはるかに安上がりのような気もする。良し悪しは抜きにしても、慣習としてレンタルCDはコピーされているわけでさ*3。
その辺の手間を惜しんじゃう/よくわからない人で、ケータイで音楽を聴く人or非Walkman/iPodな人向けのサービスって感じかな。結構細いなぁ。あと思うところとしては、ケータイ向けの配信であれば、そのための窓口がないと厳しいかなぁってところかしら。その辺はどうなんだろう?
参考記事
この記事が中の人の発言などもあって、一番良かった。
オンライン宅配レンタルといえば…
個人的にはNetflixなんだけど、最近の動きもなかなか面白い*4。
Netflixといえば、オンライン宅配DVDレンタルサービスとして大手だけれども、最近のオンライン配信への力の入れようがなかなか興味深い。TSUTAYAもオンラインレンタル配信をアクトビラで行う、とのことだけれども、Netflixはそれ(PPV)とは全く異なる戦略を持っている、というのが興味深い。その辺については次のエントリで書いてみようと思う。
*1:ただし、DisneyやUniversalのコンテンツは配信されない模様。
*2:すっかりWalkmanはWM DRMに対応していたと思ってたんだけど、未だ欧米向けの製品でだけ、なんだね。
*3:というと、やはりレンタルCDは、といわれそうだが、個人的にはお金はないけど/かけたくないけど音楽を聴きたい!って層にとって、重要なサービスだよなぁと思うんだけどね。それがあるからうまくすくえている層がいると思ってるし。私的録音云々の話は、事実上これでチャラだと思うしね。あと、ケータイにお客さん取られてんじゃね?って感じもしないでもないのだが、RIAJの調査を見るとここ数年は利用者は安定して推移している。