苦しい音楽産業、でもRIAA会長の年収は150万ドル

RIAA chief executive Mitch Bainwol pulled an annual salary of nearly $1.5 million in 2006, according to IRS documents obtained by Digital Music News. The filing covers the annual period ending March 31, 2006, and specifically reveals a salary of $1.46 million, plus $17,175 in benefits. Not far behind was president Cary Sherman, who pulled a base salary of $974,231, and benefits totaling $584,287.

Nice Gig: RIAA Chief Executive Pulls $1.5 Million Salary ― Digital Music News

まぁ、音楽産業がこの額を妥当だと言えば、別に口を挟むことではないし、アンチパイラシー活動だけではなくロビー活動に対する報酬と考えればそれほど馬鹿みたいな額ではないかもしれない。有能なロビーストであれば、それだけ支払っても損はないだろう。
ただ、音楽産業の低迷を外的要因ばかりに帰して、そのせいで多くのエンジニアがレイオフされているんだ!日々の生活に困っているんだ!とまで言っておいて、これはないだろうと思えちゃうんだけどね、キモチ的に。ただでさえ、レーベルがこうした団体に提供する資金は馬鹿にならないと言われているのに。RIAA会長職がそれだけ価値ある職務だと言うんだろうけど。
とはいえよほどの馬鹿ではない限りは、現在ではこの額も多少は下がっているかなとは思えるけどね。先日、EMIのオーナーGuy Handsは、BPI、RIAA、IFPIなどの重複した、余計な団体に金を出し続けるのは馬鹿らしいと、IFPI脱退も含めてこれまでの資金提供を考えなおす、と言いだしている(関連記事)。結果的には、資金提供額のディスカウントに終わったのだけれど、それでもレーベル側がこうした団体の費用対効果を考慮するほどになってきている、ということは伝わっているだろう。