『水曜どうでしょう』がBitTorrent DNAを採用した有料配信、という話題とその雑感
「水曜どうでしょう」がBitTorrent DNAを採用した有料配信サービスにて9月1日より配信されるとのこと。
インプレスイメージワークスは、映像コンテンツのオンライン販売に必要なシステムやサービスを提供する「ホワイトレーベルサービス」を開始する。第1弾としては北海道テレビ放送(HTB)が導入し、人気番組「水曜どうでしょう」などを9月1日から有料配信する。
「水曜どうでしょう」をP2Pで有料配信、BitTorrent DNAを採用し
どうでしょう馬鹿であり、P2P馬鹿でもある私にはなかなか嬉しいニュースだ。とはいえ、水曜どうでしょうは既にインプレスTVにて有料配信が行われているんだけどね。ただ、そのインプレスTVが8月31日をもって休止してしまうとのこと。とはいえ、ニュースリリースにも
インプレスグループで、インターネット映像ソリューション事業を手掛ける株式会社インプレスイメージワークス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:村上 真一、以下イメージワークス)では、映像コンテンツのオンライン販売に必要な各種システム、サービスをオールインワンにまとめた「ホワイトレーベルサービス」の提供を開始します。その第一弾として、北海道テレビ放送株式会社様(以下、HTB)が、本サービスを利用した番組の有料配信を9月1日より開始します。配信部分には、BitTorrent株式会社のP2P配信技術“BitTorrent DNA”を採用し、安心、安全かつ低コストでの配信を実現します。
インプレスイメージワークス | プレスリリース
とあるように、単にインプレスがBtoCからBtoBに移行して、HTBがそのソリューションを採用したという感じなのかな。なので、ユーザからすれば目的地は変われども、提供されるエクスペリエンスは変わらず、DNAが必要になったというところなのだろう。
なので、サービスの内容自体もユーザの体感的にはそれほど変わらないのではないかなぁ、という印象(HTBの運営するサイトで提供されるというのは良いのかもしれないけど)。おそらく、カタログとしても現在インプレスTVにて提供されているのとあまり変わらないのではないかなぁと。配信方式こそBitTorrent DNAを採用してはいるけれど、エンコードはWindows Mediaフォーマット+ DRM、ビットレートは500kbps、価格も1パック945円/30日というように、現在提供されているのと同じなので、「これまで利用できなかった人も利用できるように!」とか「これまで以上の画質でお届けします!」とか「もっとお安くします!」というわけでもないのね*1。
それでも、地方局が積極的にオンライン配信できる環境が整ってくることは、とてもよいことだと思うよ。
余談
また、注目の「ピアツーピア(P2P)」動画配信技術を採用し、よりスムーズで高速な配信を実現しています。
南平岸 ユメミル広場
おー、注目されてるんですなー。それはともかくとして、スムーズで高速な配信といっても、ストリーミングである以上、バッファ足りなくなるほどに鈍足でもなければ、ユーザエクスペリエンスは変わらないと思ったりする。
*1:『ヨーロッパ20ヵ国完全制覇』は1050円/30日なので、これは少し安くなるのかも。