「ダウンロード違法化」は架空請求詐欺に利用されかねない、かも
著作権者に無断で配信されている著作物のダウンロードが、私的複製から除外されることで違法行為となる(以下、ダウンロード違法化)可能性がかなり高まってきているようで。個人的にはこのダウンロード違法化には反対で、潜在的な著作権侵害者が莫大な数に及んでしまうというということもさることながら、そうした状況が合法的に配信されているはずのコンテンツのダウンロードまで抑制してしまうのではないか、ということも憂慮している。
ダウンロード違法化そのものの問題点は上記のリンクなど、各所で言われているし、私も以前に述べているので、私としてはちょっと別の側面から考えてみたい。
ダウンロード違法化と悪い人たち
しばしばインターネット上での架空請求詐欺が問題にされているが、こうしたことを行っている詐欺師たちは、とにかく何か相手に脅威を覚えさせるモノを見つけるとそれを詐欺に使えないか考えるのだろう。先日お伝えした『日本著作権侵害者撲滅協会』を名乗る詐欺師などもそうであった。
おそらく、「ダウンロード違法化」が決定し、施行されればそれを利用した詐欺を実行する人たちが出てくることだろう。私ごときが思いつくのだ、詐欺師たちがこれを利用しないわけがない。もちろん、単純な詐欺師から、狡猾な詐欺師まで多数存在するだろうけれども。
馬鹿な詐欺師
基本的には、とりあえず脅しときゃ何人かは引っかかるだろう、と考えれば、詐欺サイトを作り、来る人全員に一様に、「違法ダウンロードを確認しました、罰金として○○円請求します。こちらまでご連絡を。」というメッセージを様々なバリエーションをつけて、できるだけ多くの人に提示しようとするだろう。数千人、数万人に1人引っかかってくれればいいと思えば、それでもいいかもしれないけれどね。
ちょっと頭を使えば
単に「違法ダウンロードしたね?」と告げるだけでは、インパクトは弱い。お前は追跡されているんだぞ感を出した方が、より効果はあるだろう。
たとえば、YouTubeや、アダルトサイト風であればYourFileHostなんかをあげれば、そこを訪問した大概の人は該当するだろう。もちろん、そこで「いや、ストリーミングは対象外でしょ」と思った人は、既にターゲットではない。そこで「え!?ばれてる??」と思ってしまう人がターゲットになる。
もうちょっと頭を使えば
さらに言えば、なにがしかの方法を用いて、訪問したユーザが実際に訪問したサイトがわかれば、そしてそれを提示すればさらに効果は増す。(以下略)
一番怖いのはケータイ?
先日の違法着うたサイトに関するエントリの中には書かなかったけれど、違法着うたサイトなどを巡っていて、「おやっ?」と思うことがあった。それは、違法着うたサイト(やその他の怪しげなサイト)と思われる一部サイトにアクセスしたときに、端末識別情報の送信を求められたということ(私はiモードIDを「通知しない」設定にしてある)。(以下略、下記リンクを参照のこと。)