WinMXユーザ2名、損害賠償100万円でレコード会社と和解

日本レコード協会RIAJ)は29日、P2Pファイル共有ソフトWinMXを利用し、無断に音楽ファイルを配信したWinMXユーザ2名との間で和解が成立したことを公表した。RIAJによると、この2名は「今後二度と同様の権利侵害をしない旨の誓約書の提出と各々約100万円を損害賠償金として支払うことで合意した」のだという。

2009年3月、RIAJメンバー企業10社はISP2社に対し、WinMXを利用し不正に音楽データを配信しているユーザ4名の氏名開示請求を行なっていた。情報開示を受けた2名に対し、協議を行い、今回の和解に至ったという。

RIAJは2004年3月から現在まで、WinMXのインスタントメッセージ(IM)機能を利用し、違法ファイル共有を行なっているユーザに対し1,220万通の警告メッセージを送付してきたという。今回和解した2名は、こうした警告にもかかわらず利用を続けたこと、共有していた楽曲が800を越えることから悪質と判断されたようだ。

こうしたレコード会社とWinMXを利用した違法ファイル共有ユーザとの和解は以前にもあり、2005年7月には5名のWinMXユーザとの間で、こちらも誓約書の提出と損害賠償金を支払うことで和解に至っている。なおこちらのケースでは1人平均48万円の賠償額であった。(参考)。

ちなみに、この2005年7月の時点で警告IMの送付は700万通を数えており、そこから4年あまり経った現在は1,220万通に留まっていることを考えると、WinMXユーザが着実の減少したことが如実に表れているのかなと。もちろん、WinMXRIAJメンバー企業の楽曲を共有しなくなったのかもしれないけれども。