レコード産業にとって、デジタル音楽配信は未来か

海外ではネット音楽配信が音楽流通の主流となっている国もいくつも出て来ている中、日本はいつまで経ってもそれらの国に追いつくどころか引き離されて行く一方。

着うたなど予想外に売れてしまった方向にしか目を向けない日本の音楽業界には本当にため息しか出ない。

いつまで音楽はCDにこだわり続けるのだろう? - 北の大地から送る物欲日記

ユーザが望む販売チャネルを用意することが正解か、というとなかなか難しい問題である。もちろん、ユーザとしては正解だと言いたい*1。ただ、ビジネスとしては『必ずしも正解だとは言えない』のが現状ではないかなと思える。少なくとも今は、ね。

このエントリでは

音楽を求めてる人がいて、そこに音楽を届けられる方法はすでに存在しているのに、それを妨げているのはいったい誰なのだろう?

いつまで音楽はCDにこだわり続けるのだろう? - 北の大地から送る物欲日記

という問いに対して、WHOではなくWHYで考えてみたいと思う。WHOの答えはみんな知ってるからね。そう、レコード産業。

個人的な印象としては・・

確かに日本のレコードレーベルは、CDにこだわり続けているとは思ってはいる。ただ、それは世界的にも、未だに抜け出せない呪縛でもある(たとえばRIAAなどは昨年、"The CD: A Better Value Than Ever"などというレポートを公表している)。さらに言えば、レコード・CDを販売するためにセットアップされた業界であり、どうしてもCD中心の考えになってしまう。
しかし、そうした呪縛から逃れられないのは、本当にCDを守りたいだけなのだろうか、というと疑問の余地がある。ただ単純にフィジカルな媒体にこだわっているだけとも思いがたい。私は、彼らが本当に守りたいのは『アルバム』ではないかと考えてる。
そう考えると、「現状では」着うたビジネスに注力するというのも悪くない選択かもしれない*2。アルバムという選択肢に傷をつけずに新たに開拓できる市場として。また、着信音を音楽のためのチャネルとして開拓するという動きは、日本ほどの過度の偏りはないにしても、PC向けの音楽配信と同様に盛んになっている。

そのあたりのことをIFPI(国際レコード連盟)が公表している世界の音楽マーケット統計から見ていくことにしよう。

世界の音楽マーケット

IFPIが公表している世界のレコードマーケット統計より。

出典:Recorded Music Sales 2007 - Music market statistics :IFPI

これを見る限りでは、日本は世界でも名だたるデジタル音楽配信国であり、音楽大国でもある*3
この中では米国が突出してデジタル配信の割合が高いのだが、こちらはアルバムセールスの下落、シングルCD市場が皆無であること(下図参照)、音楽配信事業の活発さなどの複合的な理由が存在しているのだと思われる。

出典:2007 U.S. Manufacturers' Unit Shipments and Value Chart - RIAA

また、IFPIの統計を見ると、上位10カ国の中で日本だけが唯一レコード産業としては前年比でマイナスを免れており、こうした傾向はここ2,3年続いている(以下の表ではデジタルの比率のみが記載されているが、これはIFPIが今年からパフォーミングライツからのロイヤルティの比率を記載するようになっただけで、それ以前は単にデジタルの比率のみが記載されていた。こうした統計の記載の変化も、レコード産業もいろいろと考えているということを示しているのだろう。)。

2006年

2005年

出典:Recorded Music Sales 2005, 2006 - Music market statistics :IFPI

現状では日本のレコード産業のみが下げ止まっているのだが、それをもって日本式が良いのか、というのも難しい話ではある。少なくとも、レコードバブルがはじけたのは、日米同時というわけではなく、日本のピークが1998年、米国のピークが2000年と2年のズレがある。それならば今年の米国レコード産業のセールスは下げ止まるのか、というとそうでもないような気もするが。多種多様な要因が入り交じっているので、なかなか判断に付きにくいところではある。

世界のデジタルマーケット

上記だけを見ると、日本は世界第2位の音楽配信大国であることがわかるのだが、そういわれると違和感を覚える人が多いだろう。「結局、着うたでしょ」と。実際、日本のデジタル配信の9割は着うた等携帯向けの配信であり、他国に比べるとそれほどPC向け音楽配信が盛んであるとも思いがたい。
そうした点は以下の表からも一目瞭然であろう。

出典: Digital Music Report 2008 - Music market statistics :IFPI

上記の表は、上からデジタル音楽配信セールスの高い順に並んでおり、日本がデジタル音楽配信でも世界第2位ということがわかる。また、第1位が米国、第3位が英国というのは、おそらく多くの人が納得のいくところだろう。ただ、第4位の韓国に「?」と思われた方も多いかもしれない*4。これは韓国ではすでにデジタルセールスがフィジカルセールスを上回っているためである。
PC向け、モバイル向けの比率を見ると、日本のデジタル音楽セールスに占めるモバイル、つまり着うたの割合は世界的に見ても偏っていることがわかる*5。ただ、日本以外の国でも携帯向け音楽配信からの利益はそれなりの割合を占めており(大凡デジタルセールスの3割から4割がモバイル)、世界のレコード産業が期待している販売チャネルでもある。
このあたりは、PC向け音楽配信に比べ、携帯向け音楽配信の場合、1曲あたりの単価が高く、PC向け音楽配信よりも多くの利益を上げることができるというためでもある。上記レポートの次のページは日本のモバイル市場の特集ページになっており、世界的にも注目されているといえる。

世界と日本、フィジカルとデジタル、アルバムとシングル

正直なところ、デジタル配信に突き進むことが、その中でもPC向け配信に力を入れることが、レコーディングミュージックビジネスにとってポジティブであるのかどうかはよくわからない。日本よりPC向け配信が盛んであろう米英独仏加といった国々であっても、依然として苦境に立たされているというのが現実だ。少なくとも、このことはただ単純にPC向け音楽配信に注力するだけでは、現在の状況を打開することにはならない、とは考えられる。

もちろん、数字だけでは確認できない背景もあるだろう。

そうした背景の1つにはDRMがあるかもしれない。DRMがあるから積極的には利用しない、というユーザも少なくはないと思われる。もちろん、そこまで意識している層が多いかといわれれば疑問に思うところもあるが。ただ、少なくともAmazon MP3が開始されたのは昨年の9月であり、それ以降のデータがそれほど反映されていないであろうことを考えると、DRMがどの程度ネガティブな影響を与えているのかを考えるには不十分であろう。こちらは今年のデータでどのような変化をもたらしているのかが示されることだろう*6

また、Amazon音楽配信ストアに乗り出してきた影響は、DRMだけの話ではない。最近ではMySpace音楽配信ビジネスの輪に加わることとなったが、到達力の大きいミュージックストアそれ自体が増加することによる影響もここ1年で大きな変化を迎えている*7。そうした影響もポジティブに働くのか、ということも気になるところだ。

もちろん、こうした要因は、少なくともポジティブに働く部分はあると思っている。ただ、アルバムセールスの落ち込みに比して、それほど大きい影響をもたらしてはいない、ということは、レコード産業を困らせるところでもあるのだろう。

その一方で、デジタル配信市場において、よりレコード産業を困惑させ続けているのが、チェリーピッカーの問題である。こちらは本来ネガポジ両面を持ちうるのだが、結果的にはネガティブに働いている問題としてとらえられている。
チェリーピッカー問題を一言でわかりやすく言えば、音楽配信の場合、アルバム単位ではなく、曲単位で売れる(チェリーピック:つまみ食い)傾向が強いということ。レコード産業は日本に限らず、世界的にもアルバムセールスで食ってきたというところがある。それが最も顕著なのが米国だろう。以下のグラフをもう1度よく見てみて欲しい。

出典:2007 U.S. Manufacturers' Unit Shipments and Value Chart - RIAA

2000年の時点でも、もはやシングルは死に絶えていたも同然である*8。ほぼアルバムセールス一本できたレコード産業としては、音楽配信におけるシングル優位の状況を快くは思っていないだろうし、そこに問題があると考えているだろう。もちろん、アルバムなんて抱き合わせだ、少なくとも曲単位で購入できるオプションがあって当然、と思うのは理解できるし、私もそれを望ましいと思っているのだけれど、レコード産業としては、アルバムセールスによって支えられてきたというところもあり、そう簡単には受け入れられない事実でもあるのだろう*9

ただ、なぜアルバムセールスが落ち込みを続けているのか、それがわからない限り混乱は続くだろう。単にブームを過ぎただけでしょ、と思えなくもないのだが、かといってそれでご飯を食べている人たちにとっては、そう簡単に済ませられる問題でもないだろう

レコードとしての音楽へのデマンドが減りつつある、CDというメディア/デバイスの価値が減少してきている、メディアの変化に伴って音楽そのものの価値が変化している、海賊行為がオルタナティブになってしまっている*10、など考えれば考えるだけ出てきそうではあるが、いずれにしても何が問題であるのかは依然としてわかってはいない。

So What?

いつまで音楽はCDにこだわり続けるのだろう?

この問いの1つの回答としては、CDへのこだわり以上に、アルバムへのこだわりがあるのだと思っている。日本では、デジタル配信がモバイル優位であるためにおそらくは海外のようなデジタル配信への疑心暗鬼が生じてはいないのだと思える。いや、もしくはその芽生えはあるのかもしれない。こうしたPC向け音楽配信におけるシングル優位の傾向は他山の石ではない。日本でも同様にPC向け音楽配信はアルバムに比して、シングルが優勢だ。

もちろん、これは『今』の話だ。上記RIAAのグラフが示すように、レコーディングミュージックへのペイの大半はCDアルバムである。結局のところ、人々はシングルは音楽配信で入手し、アルバムはCDで購入する、ちょっと迷ってるアルバムは試聴して気に入った曲だけダウンロードする、というところかもしれない。ただ、このシングル優勢の音楽配信市場にあっては、チェリーピックというオプションを与えることにレコード産業は疑問を、恐怖を覚えるというところもあるのだろう。

ただ、これが「音楽を求めてる人がいて、そこに音楽を届けられる方法はすでに存在しているのに、それが妨げている」のWHYに答える唯一無二の回答というわけではない。おそらく、これはレコードレーベルのレコード産業における『コントローラビリティの問題』でもあって、それが確保されるまでは、というところも大きいだろう*11

しばしば、レコード産業はかつてのバブルを今でも夢に見ているんじゃないか、と皮肉を言われることがあるが、私はそう思ってはいない。バブルがはじけて10年近くがたち、そしてその下落は依然収まっていない状況にあっては、以前のレベルを夢に見ていられる場合ではないだろう。レコード産業の現在の最大の望みは、落ち込むセールスを何とか留めたいというところにあって、欲を出したとしてもそれが少し上を向いて欲しいというところだろう。

ただ、もし21世紀の、少なくとも21世紀前半に最適化された戦略があるのだとすれば、20世紀*12型の戦略を採り続けたところで、うまくはいかないだろう*13。もちろん、問題は21世紀前半型の戦略がどのようなものなのか、まだ誰もわかってはないということだが*14。ただ、インターネットという新たなメディアが登場した以上、何も変わらないということはまずあり得ない。少なくとも変化を迫られてはいる。どのようにデマンドを拾い上げていくのか、デマンドを作り出していくのか、を考えていかなければならないのだろう。

レコード産業にとって、デジタル音楽配信は未来か、という問いには、少なくとも今のままでは『NO』であると考える。

余談:音楽産業とレコード産業

id:inumashさんのエントリ『『CD/レコードを買う』って本当は凄く贅沢で楽しいことなのにね。』にて、音楽オタクとして私が持つ思いを代弁してもらえたので、今回のエントリは、比較的リスナーとしての考えを排除したものとなる。ただ、id:inumashさんのお話を読んで、おそらく彼の思いは単なる愛好家の叫びを超えて、音楽産業が求める1つの形を表していると思える。もちろん、みんながみんなレコード漁りを楽しむようになる、とか、そこを目指せというわけではない。

『CD/レコードを買う』というエクスペリエンス、それもまた音楽のもたらす価値なのだ。ライブに行く、グッズを買う、好きなアーティストの、音楽のディスカッションをする、宣伝をする、音楽SNSでの音楽ディスカバリーを楽しむなど、それらはすべて音楽によって価値が生み出される。単純に、情報を、モノを欲するのではなく、そこに付随する価値、経験もまた音楽の楽しみの1つである。決して、レコードという媒体に、または配信されるデータにのみ価値が見いだされるわけではない。つまり、メディアとしての音楽を重視することも、音楽産業にとって重要なことだということ。

音楽産業の中でレコード産業は、一分野に過ぎないし、レコード産業の中で支配的な存在であったメジャーレーベルは、その重要性をますます失っていく。もちろん、それがなくなるなどとは思ってはいない。単に時代に合わせて適正化される、適切なサイズになるということでしかないと思ってる。そしてそれは、急激に起こるのではなく、徐々に広がっていくのだろうとも。

私はインターネットというメディアがそれがただ存在するだけで、世界が一変するなどとは思っていない。しかし、その影響はおそらく非常に強力なものとなっていくだろう。新聞、雑誌、書籍、ラジオ、テレビ、それらのメディアが音楽に対して大きな影響を持ったように、インターネットも音楽に対して大きな影響を及ぼしうるポテンシャルを秘めていると考えている。ただ、そうした影響力は、様々なメディアとの関係、利用者の意識、そしてそのスペースに参加するプレイヤーの存在など、多数の要因が絡み合い、その結果として生み出されるものである。

このあたりの話は、余談だけでは語り尽くせないので、また改めてエントリを起こすことにします。

*1:リスナーとしては、聴きたい音楽がすぐ聴けることがすべての面で必ずしもポジティブだとまでは思えないところもあるけどね。

*2:何度も書いているが、音楽リスナーとしての私は着うたをそれほど好意的にはとらえていない。ただ、ポップアイテムとしての価値は以前よりは認めてきてはいる。

*3:ちなみに最もオンライン配信が進んでいるのは韓国。これについては後述する。

*4:韓国のレコードセールスは世界第19位。

*5:中国もモバイル寄りではあるが日本ほどで極端ではない

*6:ただ、デジタルミュージック市場は成長まっただ中にあり、既存の成長要因を潰して、DRMフリー化の影響を抽出するのは難しいかも。

*7:デジタルミュージックビジネスは毎年大きな変化を迎えてはいるが。

*8:実際、カセットテープの方が売れている。

*9:実際、音楽配信においてもアルバム単位での購入以外認めないというオプションを選択するアーティストはいる。

*10:個人的には海賊行為はフィジカルな製品に対しては、ネガポジそれぞれに影響がありどちらもそれほど大きな影響は与えていないだろうと楽観視しているが、一方で、音楽配信と海賊行為との関係で見れば、海賊行為によって得られる音楽ファイルは、音楽配信によって得られるファイルを容易に代価しうる。ファイル共有ネットワークから320KbpsのMP3をダウンロードしたあとに、わざわざお金を払って192KbpsのMP3(もしくはDRMedの音楽ファイル)をダウンロードし直すか、という感じ。

*11:個人的にはこちらの方が大きいと思うけれどもね。ただ、コントローラビリティの問題はしばしば語られるのだけれど、音楽配信のPC・モバイル比、シングル優位の傾向などはそれほど頻繁に語られる物ではないので、今回はそちらをメインに据えたというところ。また、これら以外の要因も多数存在するだろう

*12:後半

*13:既存のレコード産業は20世紀型の戦略のためにセットアップされていると思っている。

*14:もちろん、いろいろな人がそれぞれに自らの理論、ストーリーを話しているが、それもまだ実際にどうなるかはわかりようがない。

「ダウンロード違法化」は架空請求詐欺に利用されかねない、かも

著作権者に無断で配信されている著作物のダウンロードが、私的複製から除外されることで違法行為となる(以下、ダウンロード違法化)可能性がかなり高まってきているようで。個人的にはこのダウンロード違法化には反対で、潜在的著作権侵害者が莫大な数に及んでしまうというということもさることながら、そうした状況が合法的に配信されているはずのコンテンツのダウンロードまで抑制してしまうのではないか、ということも憂慮している。

ダウンロード違法化そのものの問題点は上記のリンクなど、各所で言われているし、私も以前に述べているので、私としてはちょっと別の側面から考えてみたい。

ダウンロード違法化と悪い人たち

しばしばインターネット上での架空請求詐欺が問題にされているが、こうしたことを行っている詐欺師たちは、とにかく何か相手に脅威を覚えさせるモノを見つけるとそれを詐欺に使えないか考えるのだろう。先日お伝えした『日本著作権侵害者撲滅協会』を名乗る詐欺師などもそうであった。
おそらく、「ダウンロード違法化」が決定し、施行されればそれを利用した詐欺を実行する人たちが出てくることだろう。私ごときが思いつくのだ、詐欺師たちがこれを利用しないわけがない。もちろん、単純な詐欺師から、狡猾な詐欺師まで多数存在するだろうけれども。

馬鹿な詐欺師

基本的には、とりあえず脅しときゃ何人かは引っかかるだろう、と考えれば、詐欺サイトを作り、来る人全員に一様に、「違法ダウンロードを確認しました、罰金として○○円請求します。こちらまでご連絡を。」というメッセージを様々なバリエーションをつけて、できるだけ多くの人に提示しようとするだろう。数千人、数万人に1人引っかかってくれればいいと思えば、それでもいいかもしれないけれどね。

ちょっと頭を使えば

単に「違法ダウンロードしたね?」と告げるだけでは、インパクトは弱い。お前は追跡されているんだぞ感を出した方が、より効果はあるだろう。
たとえば、YouTubeや、アダルトサイト風であればYourFileHostなんかをあげれば、そこを訪問した大概の人は該当するだろう。もちろん、そこで「いや、ストリーミングは対象外でしょ」と思った人は、既にターゲットではない。そこで「え!?ばれてる??」と思ってしまう人がターゲットになる。

もうちょっと頭を使えば

さらに言えば、なにがしかの方法を用いて、訪問したユーザが実際に訪問したサイトがわかれば、そしてそれを提示すればさらに効果は増す。(以下略)

一番怖いのはケータイ?

先日の違法着うたサイトに関するエントリの中には書かなかったけれど、違法着うたサイトなどを巡っていて、「おやっ?」と思うことがあった。それは、違法着うたサイト(やその他の怪しげなサイト)と思われる一部サイトにアクセスしたときに、端末識別情報の送信を求められたということ(私はiモードIDを「通知しない」設定にしてある)。(以下略、下記リンクを参照のこと。)

本当にそうなる?

のかどうかはわからない。ただ、可能性はかなり高いと思っている。だったら書くなよと思われるかもしれないが、iモードID等個体識別番号の問題はこの件だけに限らないし、莫大な数の人々が潜在的著作権侵害者であると感じられてしまうような状況を、詐欺師たちが利用しないとは思えない。

余談

ある程度は配慮して書いたつもりだが、それほど詳細に書く必要はないと判断したので、大幅にカットして公開することにする。
とりあえず、よほど信用できるサイトでなければ個体識別番号を送信するのは控えた方が良いし、半永続的に追跡可能なIDを要求されるサイトに個人情報を提供することも控えた方がよい。私はドコモなので、iモードIDを例に挙げているが、これはauソフトバンクも同様である。そして、各キャリアともこうした個人を半永久的に追跡可能にしている状況を改善する気配を見せてはいない。