嫌儲とアンフェアネス

個人的には、金を儲けているから憎い、というんじゃないと思うよ。そこにアンフェアだと感じる部分があるから反発が生まれるんだと思う。ただ、それが金というわかりやすいもので、かつ自分に関連している(関連していそう)なことだからこそ、その反発が強いものにもなるし、弱いものにもなる*1
で、常日頃フルボッコ先を探している人にとって、金に絡んだアンフェアさは恰好のネタになる。でも、そういう人って金が絡んで無くても、フルボッコすることを楽しんだりしているよね(というのは申し訳ないのだけれど、傍から見てると楽しそうに見える)。結局、そこにはアンフェアかどうかって判断基準が存在する。嫌儲云々の根底にはそれがあるんだと思う。
ただ、そのようなアンフェアさが非常に主観的すぎたり、バイアスがかけられることで主観を確証する情報が重視される一方で、主観を棄却する情報は軽視されたり、さらには相手が悪いのだからある程度は罰を与えてもいいという誤った考えが(明示的であれ暗黙の了解であれ)支持される傾向にある。それはいただけない。個人内でもそうだし、集団になることで、更にブーストされる。
で、最終的にはもはや魔女狩り状態になっちゃって収拾がつかなくなる。フルボッコ職人達は俺たちが正義だ!奴(奴ら)こそアンフェアだろ!と叫んだところで、傍で見ている人は、イヤ、お前らもアンフェアだけどな、という評価を下すことになる。
もちろん、中には金儲けを嫌っている人もいるんだろうから、一概には嫌儲的な人はいないとは言い切れないけど、嫌儲に関わる騒ぎには「それがアンフェアだと感じる主観」もあるってことは考えて欲しいなぁ。

*1:弱いものになる場合ってのは、基本的にはアンフェアなんだけど、それによって自分に利益がある場合とか