中国のネット人口が2億人を突破、ネット音楽の利用者は1億8,186万人規模
各種サービスの利用率(複数回答)は、多い順より「音楽聴取」が86.6%(1億8,186万人)、「インスタントメッセンジャー」が81.4%(1億7,094万人)、「動画視聴」が76.9%(1億6,149万人)、「検索」が72.4%(1億5,204万人)、「オンラインゲーム」が59.3%(1億2,453万人)、「メール」が56.5%(1億1,865万人)、「電子政府」が25.4%(5,334万人)、「ブログ」が23.5%(4,935万人)、「オンラインショッピング」が22.1%(4,641万人)、「オンラインバンキング」が19.2%(4,032万人)、「オンライントレード」が18.2%(3,822万人)、「eラーニング」が16.6%(3,486万人)、「オンラインペイメント」が15.8%(3,318万人)、「就職、転職支援サービス」が10.4%(2,184万人)。
中国のネット人口が2億人を突破、農村部や未成年層・中年層で増加
コンテンツをアップロードして公開したり掲示板に書き込んだりするという、自主的に何かを発信する経験についての調査(複数回答可)では、「掲示板に書き込みをしたことがある」が35.4%、「画像をアップロードして公開した」が31.8%、「音楽をアップロードして公開した」が21.3%、「映画をアップロードして公開した」が12.7%、「映画・ドラマ・テレビ番組以外の動画ファイルをアップロードして公開した」が10.4%、「ドラマをアップロードして公開した」が7.9%、「テレビ番組をアップロードして公開した」が4.8%という結果となり、その一方で34.3%はそういった経験がないと回答している。
なんだか桁が違うなぁ。とりあえず気になるところとしては、海賊行為が多く含まれているであろうコンテンツのアップロードについて。音楽、映画のアップロード率と、ドラマ、テレビ番組のアップロード率が異なるのは、需要の違いなのか、それともメディアとして音楽・映画が入手しやすく(光学メディアからの読み込み)、ドラマ・テレビなどは入手しにくい(チューナーカード等を通じての録画)という違いなのか。
上記の利用サービス別の割合を見ると、音楽聴取サービスが非常に多く、また動画視聴も高い率を誇っている。どんなサービスなのかが気になるところだ。
あともう一点気になるのは、オンラインゲームの利用率の高さ。こちらのほうは、多くのユーザは有料で楽しんでいるみたい。
1月16日、「2007年度中国ゲーム産業年会」が開幕された。同年会で発表された「2007年度中国ゲーム産業調査報告」によれば、2007年、中国のオンラインゲーム市場売上高は105億7,000万元(約1,557億5,200万円)におよび、前年同期より61.5%増加し、有料のオンラインゲームユーザーが拡大しつつあるとのこと。
以前に紹介した記事で、物理メディアとしての海賊盤が相場と実情との剥離によっても促進されている可能性を示唆したものがあるのだけれど、ではオンラインではどうなんだろう、という点も興味深いところだ(関連エントリ:http://d.hatena.ne.jp/heatwave_p2p/20080114/1200283277)。