WarnerのBlu-rayへの転換がHD DVDに止めを刺す?

今週はインターネット全体が、『Blu-ray Disc』陣営の喜びや満足の声であふれた。それは、市場調査会社NPD Group の示した週ごとのデータで、これまで Blu-ray と『HD DVD』がほぼ拮抗していた次世代 DVD プレーヤーの販売台数が、完全に Blu-ray 側に偏っていたと分かったためだ。

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ただ、ここで挙げられたデータはあくまでもごく短期間のサービス契約者向けの情報でしかないという。これに関してNPD の副社長 Stephen Bakerは

「週ごとのデータは、きわめて変動が大きくなることがあり、こうしたデータは、一時的な戦術に利用するためのものだ。ブランド企業や小売業者は、週ごとのデータをもとにさまざまなことを実施し、その週における該当分野の方向性を変更することができる。それはたいてい、難しいことではない」

と述べており、あくまでも短期間のデータは長期的、大局的は動きを示すものではないとしている。
ただ、Warnerが抜けてからの1週間の変化は劇的であり、「Blu-ray が42%増の2万1770台だったのに対し、HD DVD は1758台と88%も急減」しているという。こうした変化に対しても、上述のBakerは可能性はあるが、それだけによるものではないと慎重な発言をしている。ただ、一般的な消費者にとっては、もはやHD DVDを選択する理由はほとんどなくなったのも事実。HD DVDがあとどれだけ粘ったとしても、達成できるのはBlu-rayの足を引っ張ることくらいだろう。本当に勝ちたいのであれば、早いとこ負けを認めて、ネットワークにでも力を入れればよいのになぁと思ったりもするのだけれど。

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