「新聞こそが最も信頼性の高いメディア」:なら一次ソース公開してくれる?

日経、朝日、読売の三社は同社サイトの1面や社会面、社説などを並べて提供する読み比べサイト「新s あらたにす」を開始するとのこと。

 日経・朝日・読売インターネット事業組合の長田公平理事長(日本経済新聞デジタルメディア代表取締役社長)は、「インターネットの普及をはじめ、メディアの多様性が進んでいるが、我々3社は新聞こそが最も信頼性の高いメディアであり、今後もそうあり続けたい」と話す。

「新聞こそが最も信頼性の高いメディア」、3紙共同サイトをアピール

信頼性とは何によって保証されるか、確認されるかってのが難しいよね。麻生太郎じゃないけど、現在のメディアっていいところも、悪いところも、その情報の切り張りの仕方にあると思うのよ。

 あらたにすでは、日経・朝日・読売の3紙のWebサイトから、一面、社会面、社説の一部を掲載する。全文を読むには各紙サイトへ移動する。どの記事を掲載するかは3紙編集部の判断になるという。「同じ事件でも各社で書き方が違う。読み比べることで、事件を多角的にとらえることができる」(長田理事長)。

そう、切り張りの仕方ってのは、いわば書き方ってところになるのかな。確かにそれは多角的に捉えることができるのかもしれないけれど、うがった見方をすれば、読み比べないと多角的な見方ができないってことでもある。
当然、日常生活を送る上で、全ての情報を集めて、納得いくまで精査して出来事1つ1つに対して自らの態度を決定するなんてのは不可能なわけで、そういった点では切り張りというのは非常に効率的に物事を判断したりするのにはとても役立つ。それは非常によい点だと思う。ただ、記者会見1つにしてもさ、報道する側の求める結論があって、それに合致するような箇所だけを切り取ることだってできたわけで、そういったところは悪い点もあったと思う。まぁ、良し悪しだよね。
極論かもしれないけど、本当に信頼性を勝ち得たいのであれば、可能な限り自らの得た情報を公開してもいいんじゃないかなと思うんだけどね。切り抜く前の、素のソースをさ。もちろん、テレビであれば時間的、Webであってもスペース的な制限はあるけれど、後者であれば、ある程度リンクで補完できる部分もあるよね。
なんて思うのも、ここでいわれている情報の読み比べをする人って、リテラシーの高い人だと思うのね。そういう人が本当に求めるのって、可能な限り多くの一次ソースだと思うのよ。もちろん、論調の違いから多角的な視点があることを伝えるのもよいことではあるんだけどね。個人的には、両方あってよいと思うのね。
まぁ、そんな私は二次ソースブログ書きなんだけどね。