利便性(Firefox)は独占(IE)に勝てるのか

 仏AT Internetが行なっているインターネット関連調査「XiTi Monitor.com」は29日、主に欧州地域におけるFirefoxのブラウザシェアに関する調査結果を発表した。2007年12月における欧州地域のFirefoxシェアは28.0%で、1年前に比べて4.9ポイント増加した。同社では、Firefoxが安定期を過ぎた後に増加したことに着目している。

 欧州内でもFirefoxのシェアには大きな開きがある。例えば、フィンランドでは45.4%もあり、じつに半数に迫りつつある。そのほか40%を超えている国としてはスロベニアポーランドスロバキアハンガリーがある。その一方でシェアが低い国もあり、オランダでは14.7%、英国が17.2%、デンマークが17.9%など、2割を切る国が6カ国ある。欧州全体で平均すると28.0%になる計算だ。

欧州でのFirefoxシェアは28.0%、半数に迫る国も

いやぁ、面白い。このほかにもブラウザのバージョンに注目した結果も載せているのだけれど、Firefoxユーザの93%がFirefox 2を利用、IEユーザでは46%がIE 7を利用しているのだとか。
IEがほぼバンドルのまま利用されているのに対して、Firefoxはユーザが自発的に導入を考えなければ利用されないわけで、そういった意味ではFirefox2.0以降が利用されるってのも理解できる。
IEがダメだというわけじゃないけど、これってある意味では「独占 vs 利便性」の戦いだよね。
といっても、それほどネットを利用しているわけでなければ、取り立ててFirefoxを導入する必要もないわけで、そういう層が少なからず存在することを考えると、IEを抜く、というのは難しいかもしれない。OSのインストール時に選択できるなんで時代も来そうにないしなぁ。
と、SleipnirからFirefoxに乗り換えた私が言ってみる。

ブラウザ選択の時代を読み解く

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