検索精度を高めると、検索広告の効果は薄れる?
comScoreが先に発表した調査報告によると、米国の消費者が、Googleの検索結果に表示される広告をクリックした回数は、2008年1月に前月比で7%減少した。一方、Googleの検索クエリー件数自体は前月比で9%増加しているため、クエリー件数当たりの広告クリック回数は、前月から大幅に減少していることになる。
Google検索広告クリック数の減少は「広告の質向上の成果」? - ITmedia News
このため、米国の景気後退のオンライン広告市場への影響や、Googleの業績見通しの悪化などが懸念されていたが、comScoreは、データがこうした懸念を「直接裏付けるものではない」と釘を刺すと同時に、「Googleの品質向上が広告クリック数の減少につながった可能性もある」と指摘する。
まぁ、そうしたクリック数の減少は、Googleが行っている広告品質の向上の取り組みが影響している可能性もある、と。ただ、広告品質の向上によってクリック数は減少したものの*1、広告単価の向上に貢献しており、必ずしも間違った方向性ではないみたい。
という記事を読んでふと思ったんだけど、検索結果に表示される広告をクリックするときってどんなときだろう、ということを考えると、少なくとも私自身の経験でいえば、検索結果に自分が求めているようなリンクが表示されず、その横に自分が求めているような内容の広告が表示されているとき、だったりする。
逆に、自分の望んだとおりの検索結果が返ってくれば、広告をクリックすることなく、検索結果のページをクリックする。ある意味では、検索精度が「それなり」位のほうが、広告表示に目が行くということなのかしらね。検索精度を高めると、検索結果の広告効果が薄れるのであれば、これはこれでジレンマだわね。もちろん、そういう傾向があるかどうか、ってのはあくまでも推測だけどね。
- 作者: 松尾昭仁,川島康平
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*1:ユーザが求める広告を探し出すのに何度もクリックする必要がなくなるため、だとか