Baidu、国内音楽団体からも著作権侵害で訴えられる

 中国の作曲・作詞家を代表する2団体が、同国検索最大手のBaidu.comを著作権侵害で提訴した。Baiduの無料音楽検索サービスに対し、国外だけでなく中国国内のアーティストも不満を持っていることを裏付ける形だ。

中国の音楽業界、Baiduを著作権侵害で提訴 - ITmedia News

MP3サーチを提供していることで、IFPIやRIAAからの突き上げが激しいBaiduが、国内の音楽弾劾からも訴えられてしまったようで。個人的には、海外のアーティストが被っている以上に、中国国内のアーティストがほうが影響は大きいのだろうなぁと思ったりもする。

 Music Copyright Society of Chinaとデジタル音楽配信団体R2Gの発表資料によると、Baiduの検索エンジンは中国の音楽業界が比較的未熟なことを利用して広告収入を上げるため、ユーザーが音楽ファイルを無料で検索して再生できるようにしている。

まぁ、IFPIやRIAAも必死になって追求しているところもあるので、単純に中国音楽産業が未熟だから漬け込んだというわけでもないだろう。むしろ、中国政府がこの手の問題に対する対処を決めあぐねているところに原因があるのではないかなと思ったりもする。
その海外レコード産業である、Universal、Sony BMG、Warnerらは国内音楽産業の一足お先に、Baiduへのリベンジを仕掛けている。ただ、MP3サーチの問題は、直接著作物をホストしているというわけではなく、単にリンクを提供しているだけ、というところに問題の根底がある。それによって引き起こされた著作権侵害に対して、検索エンジンは責任を負うのかどうか、という問題でもあり、そうやすやすとは結論を出せる問題ではないんだよなぁ。

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