DRM問題ってAppleをどうにかしなきゃいけない問題では…

映画スタジオ、デジタル端末メーカー、電子機器販売業者などで組織するデジタルエンターテイメント企業コンソーシアムが、自分たちのDRM慣行の標準化を図ることで、アップルに対抗しようとしている。元々は“Open Market”と呼ばれていたイニシアテチブを、正式名称「Digital Entertainment Content Ecosystem(DECE)」に改めた。

デジタルエンターテイメント業界がDRMひとつで全て支配するDECE構想を発表: TechCrunch Japanese

Apple iPod 20GB (Click Wheel) Mac&PC [M9282J/A]結局のところ、DRM戦争に負けたところ、コンテンツディストリビュータとして勝てなかったところが集まっている感もあるのだが、それはちょっと皮肉としても。今後オンラインビデオレンタル、サブスクリプションサービスなどDRM必須のサービスを展開していく上では現在の混乱というのは考え物、というのは事実としてあるだろう。
そうした状況を打開するために、DRMedコンテンツをシームレスに扱うための1つの標準を作るというのは悪くないかもしれない。ただ、TechCrunchも指摘しているように、こうした混乱の現況でもあるAppleが不参加というのでは、結局のところDRMを巡る争いが二分するだけのことになるだろう。これまでDRMに対して不満を述べてきたユーザの多くは、片手にiPodを携えていたような?
とはいえ、反Apple側が一手に固まれば多少は圧力をかけられる、ということなのかな?ただDRM体制が堅持されるのであれば、Appleはプロテクトを守るためにサードパーティにはライセンスできない、というAppleの建前は依然有効かもしれない。『DRMフリーを望んでいるのに、それが許されないばかりか、プロテクトが破られればメジャーレーベルとの契約を打ち切られてしまう。あぁ、なんてかわいそうなユーザとAppleよ』ってね。本当はDRMに関して言えば、Apple、反Apple、ユーザの三すくみに近いはずなんだけどね。なぜか批判されるのは反Apple陣営ばかり。その辺がすごいなぁと思うよ。