スリーストライクアウトなのか段階的レスポンスなのか

違法ファイル共有を行うインターネットユーザに対し、違法ファイル共有を停止するよう2度に渡って警告状を送付し、それでも改善されない場合には、3度目の警告とともにインターネット接続を切断する、というのがいわゆる「スリーストライク・アウト」ポリシーで、英仏では現在、その法案が物議を醸している。

海外の報道やファイル共有ニュースサイトの記事などでもしばしばこの話題が扱われていて、私もTorrentFreakがこの話題を扱った記事をよく訳して公開しているが、最近になって十把一絡げに「スリーストライク」と呼んでよいものかと思うようになった。

というのも、英仏でも未だ反対意見根強く、実現するにしてもどういった形で実現するかもわからず、ともすれば「スリー」ストライクでも、スリーストライクで「アウト」でもなくなるかもしれない。ツーストライクアウトもありうるだろうし、累進的に罰を科す*1こともあるかもしれない。その段になってまだ「スリーストライク」という言葉を使い続けるのもどうかなと思うし。ITMedia「違法ダウンロードでネット切断」法案』としてるけど、段階的ってニュアンスが抜けてしまう。

となると、フランスのアンチパイラシー法案 HADOPIなんかに使われる「graduated response(段階的レスポンス)」というのがもっとも汎用的なのかな。

*1:たとえば、ツーストライク目でインターネット速度を減速するとか