パブコメで著作権法違反の「非親告罪化」に反対意見多数

小委員会の最後では、一橋大学教授の村上政博氏が「パブリックコメントで中間まとめと違う意見が寄せられたとしても結論を見直すのは難しい。今回の議論では、検索エンジンの件は意見を反映して結論を出せそうだが、(反対意見が多かった)権利制限の見直しでは、結局結論が変わることはない」と語り、パブリックコメントが形骸化しているのではと指摘する一幕も見られた。その是正策として村上氏は、「議論の方向性が固まる前にパブリックコメントを募集し、その意見をもとに議論を進めて結論を導くべき」と述べ、パブリックコメントの意見を反映できる仕組みづくりを文化庁に求めた。

パブコメで著作権法違反の「非親告罪化」に反対意見多数

よく言ってくれた、という感じ。「検索エンジンの件は意見を反映して結論を出せそうだが、」これってものすごい皮肉だよね。

集英社では、出版物の表紙画像が「美術の著作物」でもあるために今回の権利制限の対象とされた場合、ユーザーが販売目的という名目で、安易に表紙画像を掲載する恐れがあると指摘。現在でも表紙画像が無断で掲載されているとした上で、「この権利制限はそれを合法化することになりかねない」と主張した。

Amazonはいいの?という感じもするが。結局、これ突き詰めたら、ネット上での(オークション以外の)全ての書籍(に限らずCDやDVDも)もパッケージ画像を掲載してはならないような気もするけど。本音を言えば、正規に売ってくれるところはOKです、中古販売はウチにお金が入らないからダメです、ってところもあるんじゃないかな。
で、表紙がOKなら中身もOKだろ、という拡大解釈がなされるのは「必至」だという意見も合ったそうで。まぁ、ちょっと無理があるよね、「必至」というか「必死」だよねぇ。