連邦通信委員会、ISPによるP2P帯域制御ルールの構築を開始

The Federal Communications Commission has officially opened a pair of rule-making proceedings over network management in the wake of the discovery that Comcast occasionally blocks some BitTorrent and other traffic (Comcast calls it "delaying"). The proceedings are not unexpected, seeing as how FCC Chairman Kevin Martin promised an investigation last week at the Consumer Electronics Show.

FCC officially opens proceeding on Comcast's P2P throttling

FCC連邦通信委員会)が、ComCastBitTorrentプロトコル遮断に対する調査を行うとしたことに続いて、ネットワーク管理に関するルール作りのためのプロセスを開始した。
1つには、ISPP2Pトラフィックリグレードを行うことが、FCCのInternet Policy Statementに違反しており、それはFCCの認める「合理的なネットワーク管理」の対象とはならない、ということを宣言的なルールとするかどうか、についてのコメントを募集する、というもの。このようなルールは昨年11月、ComcastBitTorrentトラフィックの遮断疑惑に対して、ネットの中立性を擁護する団体がFCCに求めているものである。
もう1つは、ISPによる「合理的な」ネットワーク管理をを明確に定義し、規定するということ。これはVuze CEOのBrianRosaが昨年FCCに提出した嘆願書が発端となったもののようだ。FCCが2005年に発表したInternet Policy Statementでは、ISPは「合理的なネットワーク管理」に携わることが許可されている。そしてそれと同時に、加入者は合法的なコンテンツへのアクセス、合法的なアプリケーション、サービスを利用することが認められている。VuzeもISPトラフィック管理を行うこと自体は否定していないものの、そのような管理はアプリケーションのクラスではなく、特定されたネットワークをターゲットにしなければいけない、と主張している。また、そのような管理をエンドユーザに対して完全に公開しなければならない、としている。
私は、ISPP2Pトラフィックを制御すること自体は致し方のないことだと思っている。しかし、制御するのであれば、ユーザが具体的にどのような影響を被るのかを理解できる程度に、帯域制御に関する情報を提供すべきだろう。