NGN?うめぇのか、それ?
NTTはNGNでも無意識に、電話的な価値観に従ってインフラ機能をアピールしてしまった。電話交換機を機能強化してきた時と同様に、「大容量」「帯域制御ができる」などNGNの機能を前面に出したのである。しかし、ユーザーにしてみれば、ネットワークの機能をいくらアピールされても困る。知りたいのは、「それでどんなサービスが可能になるのか」「いくらで利用できるのか」「どんな利便性があるのか」などの情報であるはずだ。
第1回 NTTを縛る“電話的価値観” (NTT迷走の裏側):NBonline(日経ビジネス オンライン)
相変わらず、NGNって何だろう?という私ですが、やっぱりその辺は仕組みはぼんやりとわかっても、具体的なサービスに繋がってこない、というところにあるのかなと思う。
さぁ、3月から商業化開始だ!というのはわかるんだけど、一体どういう人をターゲットにしているのかわからない。別にユーザに関係なく、バックグラウンドでより効率的に、より強固になるんですよ、というのもあるんだろうけど、かといって、じゃあユーザは関係ないんだ?というとそうでもないとか何とか。
NGNとフレッツって何が違うの?って言える人はまだよくて、フレッツ自体なんだかよくわからない人の方が多いわけでね。そうした人に利用してもらうためには?って考えると今のところは先が長いような気もする。
ある意味ではNGNに対して期待過剰なところもあったってことなんだろうね(もちろん、NTTが期待を煽ったって部分もある)。おそらくは基本インフラの再構築が基本、サービスはそのあと、って感じなのかな。とりあえず、今年中に何か「具体的な姿」が見えればいいかなと思っておくことにする。
- 作者: 宗像誠之,日経コミュニケーション
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