Storm Worm作成者、ついに特定されるも逮捕には至らない複雑な事情

インターネット史上最悪のマルウェアとも言われる、通称『Storm』ワームに関し、米国とロシアの法執行機関がついに、その背後にいる犯人たちを特定した。

Japan.internet.com Webテクノロジー - 『Storm』ワームの作成者、ついに特定

Storm Wormといえば、昨年初めごろから猛威を振るったなぁとか、Storm Wormボットネットの計算能力はスパコン並み!とかあったなぁ、という感じなのだけれど、その史上最悪とかいうWorm作者がついに特定されたと。
ただ、さぁ逮捕だという段になっても、なかなか一筋縄にはいかない事情もあるのだそうだ。

Storm ワームは非常に高度な技術で作成されており、根絶がきわめて困難なワームだ。30分ごとにバイナリを変更するためにウイルス定義情報では検知できない上、大半のワームとは異なり、集中管理システムやハブを持たないないためだ。

また、それ以外の問題として、世界ほぼ全ての国で被害が生じているために、犯人に対する身柄引き渡しの要求が世界各国から起こりかねない、ということもあるようだ。
確かに国境が存在しないという犯罪ゆえに、世界各地で被害を生じさせることが可能な一方で、各国の法制度は世界規模で同時に行われる犯罪に対応しているわけではない。まぁ、現時点で対応できている方がミラクルなのだが、こうしたケースに頭を悩ませることになるのは、今回が最後ということにはならないだろう。うーん、どうすればいいのかしらね。

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