猿害を頻繁に報道する必要なんてあるのかしらね

 テレビスタッフが野生のサルを餌付けするなどして人里におびき寄せ、あたかもサルによる被害が頻発しているかのような“やらせ”撮影をしていた――とブログが指摘したことをきっかけに、ネット掲示板などで「やらせ」「ねつ造報道では」などと批判が相次ぐ騒ぎがあった。

テレ朝「やらせサル」完全否定 「餌付けしていない」 - ITmedia News

この騒ぎ、ちょっと気になってたんだけど、結局ホテル側が折れる形で決着がついたのね。J-Castなんかが少し突っ込んだ取材をしているけど、結局はなんだかよくわからないままに、テレ朝の圧力?とかホテル側が捏造を捏造した?とかいう話になってる。
どっちが正しいかはわからないけど、報道する側にしてみれば、面白ければいいって部分が強いだろうけど*1、報道される側にしてみれば、猿害をことさらに強調されること自体、ネガティブアピール以外の何物でもない、と。たとえ、人が襲われることがまずない*2状況でも、そういった映像を加えることで、ここでは日常的にこんなことが起こっているんだなぁと視聴者は思うだろうし。
やらせか、やらせではないかは別にしても、報道によって生じた被害ってのは、その報道自体が事実無根ではない限り、誰も責任を負ってはくれないんだろうなぁと思ったりする。報道するなって意味じゃなくて、そうした報道をするときには、デリケートな扱いが必要じゃないかなってことで。(自称)報道番組を見てても、トピックをスキャンダラスに扱うところには注力している割には、その報道の影響に対してはあまり神経を使ってないよなぁと思うところもあるのよね。特に第三者に影響が及ぶことであればなおさらね。

でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相

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*1:そもそも猿害をこうもしょっちゅう報道する必要があるのかと。むしろ娯楽として扱ってるよね。

*2:ここでの猿害がそうだということじゃないけど。