imeem、Snocapを買収の訳

デジタル音楽卸のSnocapが、永らく買い手を探していた末、音楽ストリーミングサイトのImeemに買収された。価格は公表されない模様。

TechCrunch Japanese アーカイブ ? ImeemがSnocapを買収

先日、売りに出されていたNapster創設者、Shawn FanningらによるSnocapが、imeemによって買収されることになった。その理由としては、

ImeemはSnocapのデジタル指紋技術を使用して、曲が同サイトで何回ストリーミングされたかを追跡することによって、広告収入の一部をメジャー音楽レーベルに分配している。Snocapの技術が使えなくなると、Imeemは急いで代わりの技術を探すか、新しいビジネスモデルを考えなければいけなくなるところだった。

とのこと。なるほどね。Snocapはこうしたデジタル指紋技術による著作権管理を売りにしてきたわけで、その最大の売り込み先がimeemだったと。imeemとしてもいまさらなくなられても、自社の手法を変えざるを得なくなってしまうわけで、それよりなら買収してしまおう、といった感じなのかしらね。
imeemは許諾を得ている楽曲のアップロードを許し、それを登録メンバーであれば楽しむことができるという音楽SNS(詳しくはこちら)。アップロードされた楽曲は、Snocapのデジタル指紋技術によって許諾を得ているものかどうかが自動的にチェックされ、また、利用された分だけ、そのアーティストに利益が分配される。そうしたシステムが出来上がっている状態にあるわけで、いまさら一からシステムを再構築するよりは、というのはわからないでもないよね。

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