英国:「クリスチャンを不快にする」としてテレビCMが放送禁止に

ヘアメイク用品を販売するGDHという企業の広告が、英国広告基準協会(Advertising Standards Authority (ASA))によって放送禁止とされた。その理由は、クリスチャンの感情を害するかもしれないためだという。
では、実際に広告を見ていただこう。ややエロチックな表現ではあるが、露骨なわけでもないので、気分を害されることはないと思うが・・・。一応、気分を害するといわれている広告なので、その点を留意した上で、ご視聴くださいな。

クリスチャンでもない私にはなかなかに理解しにくいところもある。
BBCによると、問題となっているのは、略奪を想像させるフレーズが含まれる女性のエロチックなイメージと「今日の糧をお与えください」という「主の祈り」からのフレーズの引用が併記されていること*1、、エロチックなイメージ*2と宗教的シンボルであるロザリオとの組み合わせ、広告の最後に表示される「GDH thy will done.(GDH、今日の糧をお与えください)」の't'の字が十字架を模したものとなっていることだという。これらの点が、クリスチャンにとって気分を害するものではないか、と。
略奪を想像させるフレーズは以下の通り。

イタリア語:「この新しいカールで、彼女は嫉妬に身悶えするわ。」
スウェーデン語:「この誘うようなハネで、男はみんなイチコロよ。」
英語:「今夜はあの娘なんて捨てて、あたしと一緒に・・・。」

p2pnet:UK TV hair ad ‘may offend Christians’

なお、BBCによると、リバプール大執事を含む23名から、ASAに抗議が寄せられたという。
以下の記事がもう少し詳細にこの件を扱っている。
Archdeacon of Liverpool complains over offensive ads - Liverpool Echo.co.uk

キリスト教とセックス戦争―西洋における女性観念の構造 (ポテンティア叢書)

キリスト教とセックス戦争―西洋における女性観念の構造 (ポテンティア叢書)

*1:著作権的に問題が、とかじゃないよ。

*2:セクシーな姿の女性