CD購入したんだから、今すぐその曲ダウンロードさせたっていいだろ?

Georgie JamesっていうポップデュオのMySpaceでおもしろいウィジェットを見つけたってお話。まぁ、とりあえずGeorgie JamesのPVでも見ながら。
Georgie James - Need Your Needs

どんなウィジェット


CD+iPodバ−ジョンの文字が目を引く。で、その上には(リスナー以外の一部の方々にとっては)悪名高きLALA.COMの文字。lala.comといえば

手持ちの楽曲をネットで無料で聴いてどこが悪い! というLala.comの新発想 : Gizmodo Japan

なんてわかりやすいタイトルの記事にもなっているが、簡単に言えば、自分のPCに保存されている音楽ファイルをアップロードして*1、好きな場所でアクセスを可能にするサービス。元々はCDの交換サービスだったんだけどね。他にもいろいろとあるのだけれど、詳しくはこちらを。
そんな法律ギリギリのラインでやりたいことやってくれているlala.com、ユーザにとってはありがたい限りなんだろうが、おもしろく思っていない人たちも少なくないだろう。そんなlala.comのウィジェットがアーティストのMySpaceに貼られていた、というのはちょっと驚きだった。
このウィジェットの説明を読んでみると、lala.comでCDを購入するとすぐに、このアルバムの楽曲をダウンロードすることができるのだそうだ。なるほど、CDを購入してもすぐに聴けないのは…という人に向けて、『CDも購入できて、今すぐ楽曲も好きなように聴ける』を提供することで、CD購入のデメリットを減じるということなんだろう。

CDを購入したんだから…

lala.comを通じてCDを購入したのだから、その事実はlala.comが最もよく把握している、ならばダウンロードさせて何がおかしい?というところだろうか。lala.com的というか、現状のDRM逆張りというか。ただ、現実的に考えれば、購入者はCDが届いたあとにリッピングしてiPodやPCに保存するのと何ら変わるところは無い。違いがあるとすれば、CDを購入してから聴けるまでの時間が短縮されるというだけだ*2。お金を支払ったあとで音楽を聞くまでの時間が短縮されたとして、そこにどんなデメリットがあるというのだろう。
もちろんこれが、すべてのユーザが喉から手が出るほどに望んでいるオプションだという訳じゃないが、それでもこうした選択肢があることは、リスナーが音楽をCDで購入する一押しとなるのではないかなと思える。
まぁ、当然のごとく日本からは利用できないわけだが。

ちなみに…

こうした手法をアーティスト側が選択するというのは、以前にもNine Inch Nailsが行っているし、それ以前にも誰かしらやっているかもしれない。個人的には、それほどデメリットがあることとも思えないのだが、こうした手法はそれほど普及してはいない。もちろん、デメリットはそれほど無いけど、コストをかけるほどのメリット、デマンドもそれほどでは無い、ということかもしれないけれど。

*1:lala.comがホストしていないものだけがアップロードされる

*2:もちろん、そうしたタイムラグを楽しめる人も存在するのも事実。