"日本著作権侵害者撲滅協会"とかいうアホらしい詐欺サイトについて

日本音楽著作権協会（JASRAC）は17日、JASRACとは無関係の「日本著作権侵害者撲滅協会」と称する団体が、Webサイトで入会および会員登録料を募っているとして、注意を呼びかけた。
「日本著作権侵害者撲滅協会」を名乗るサイトに注意、JASRACが警告

なんというか、本当にばからしい話。実際には架空請求詐欺のようなものだったらしい（話には聞いていたけど実物は見たことなかった。）

なにやら適当に数字の羅列が入ったzipファイルとhttp://download-apa.com/info_chk.htmlというサイトへ誘導するショートカット。
ショートカットを叩くとipconfigを起動して、勝手に人のIPやホスト名を獲って行き、webに貼り付けて請求ページへ誘導。
請求金額は・・・39,000だ！！
えぇ〜っと、なになに「情報は各協会への提出用データになり当協会で管理させていただきます。」だって。
日本著作権侵害者撲滅協会 - システムエンジニアと呼ばれて

なんというか…。実に幼稚な手口。ちなみに当該サイトへのリンクは死んでます。5月頃には、http://japan-apa.org/index1.phpで同様の詐欺行為を行っていたみたいだけれど、こちらも死んでます。
他にも

などで話題に上がっている。ファイル共有ネットワークなどにばらまいたファイルに仕込んでいたみたいね。どうもここ1週間で活発に動いていた模様。

詐欺メール

さらにこの日本著作権侵害者撲滅詐欺協会さんは、架空請求データベースというサイトにも登録されていて、同詐欺協会に加入すると送付されるというメールが掲載されている（強調は引用者による）。

当協会にご加入いただき誠にありがとうございます
当協会は、ファイル共有・交換ソフトの利用状況等を調査分析しています。
また、関連団体（文化庁、著作権情報センター、日本音楽著作権協会-JASRAC-、他）から問い合わせがあった場合、「著作権侵害の可能性がある情報」として報告しています。
ただし、当協会の会員の方については、違法なファイル共有・交換を行わない事を前提とした会員であるので、著作権侵害の該当なしと回答しています。
非会員の方については、著作権侵害等の違法行為を行わないという意思を表明いただけておりませんので、関連団体（文化庁、著作権情報センター、日本音楽著作権協会-JASRAC-、他）からの問い合わせに対して、賛同いただけなかった事実及び、前記「著作権侵害の可能性がある情報」報告させていただくことになります。
注意点：
当協会に何度も登録したり、悪質な嫌がらせや悪戯については警察に通報、又は当協会の顧問弁護士に相談し刑事告訴も視野に検討させていただきます。
Japan-Apa 日本著作権侵害者撲滅協会
日本著作権侵害者撲滅協会 : 架空請求データベース( Fictitious claim swindle database )

（馬鹿で）悪質な詐欺師が刑事告訴するというならやってみればいいのに。WinnyだのShareだのを使って違法ファイル共有していても、我々の協会にお金を払っていれば大丈夫、なんてそんなわけじゃないの。
簡単にまとめると、P2P ファイル共有ソフトなどを利用してZIPファイルをばら撒き、その中のファイルを使ってユーザをサイトに誘導＆お前の都合の悪い情報を取得させてもらったぜ的な脅しをかます。怖かったら金を支払え、そうすれば安全を保証してやろう、という感じか。

詐欺ブログ

さらにあほらしいことに、この詐欺を効果的なものにするためか、「日本著作権侵害者撲滅協会」のトピックを扱うブログが複数作られている。すべて今年5月に作られたものなのだが、どれを見ても詐欺っぷりが前面に現れていてむしろ逆効果ではないか、ある意味良心の呵責からこうしたブログを作ったのではないかとすら思える、くらいに馬鹿馬鹿しい。