鳩はレースに勝っても勝負には最初から負けてたんだよ

南アフリカ共和国のIT企業が9月9日、国内最大手ISPのTelkomを使ってデータを送信するよりも、伝書バトで送る方が速いということを証明した。

南アの通信会社、データ転送速度で伝書バトに敗北 - ITmedia News

南アのIT企業Unlimited ITは回線速度の貧弱さを批判/皮肉るためにこのレースを企画したんだろう。だから、最初からこのレースは伝書バトが勝つように設定されていたはず。もちろん、回線速度が遅いからこそ、というのは確かなんだろうけれども。

はい、伝書バトが勝ちました。でも、「じゃあ、業務に伝書バトを使いましょう」とはならないよね。企画したUnlimited ITでさえ。たとえ伝書バトの方が速かろうが、伝書バトを使わない。

低速な回線であっても、それでもなお、インターネットを利用するメリットがあるから。少なくとも、多面的に評価すれば伝書バトを使うより便利で効率的なのよ。

最新のテクノロジーといったって限界はあるし、その限界も個々の環境で異なる。その限界を良く理解した上で、最も効率・効果的にそれを利用するのがベストだろう。といっても、こういうお馬鹿なパフォーマンスでせっつくってのも楽しいけどね。