映画「デトロイトメタルシティ」をWinnyで公開した男性、逮捕

P2Pファイル共有ソフトWinnyを利用し、映画「デトロイトメタルシティ」やテレビドラマなどを不正に配信したとして、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターは9月15日までに、消防署員の男性(58)を著作権法違反(公衆送信権の侵害)の容疑で逮捕した。

逮捕容疑は、2008年11月29日から2009年2月6日にかけて、自宅のパソコンでWinnyを利用し、映画「デトロイトメタルシティ」、テレビドラマ「マラソン」など4作品を不特定対数のユーザに公衆送信しうる状態にした著作権侵害の疑い。2008年12月に、「デトロイトメタルシティ」の配給元 東宝が「DVD発売前にもかかわらず、作品がネット上に流出している」(Internet Watch)と相談したから、警視庁が捜査していた。

警視庁ハイテク犯罪対策総合センターは、2009年3月、容疑者宅を家宅捜索し、DVD約700枚を押収。容疑者は捜査後の3月末、一身上の理由から依願退職している。

容疑者は調べに対し、「他人に売らなければ大丈夫だと思った」(時事ドットコム)、「映画が趣味だった。」(47NEWS)、「消防署からファイル共有ソフトの使用禁止の指導を受けていたが、無料で映画を入手できるという安易な気持ちが上回った」(毎日jp)と供述している。また、5年間で約3000作品をダウンロードし、そのうち約1000作品を無断で配信していたという。

不正に配信された映画やドラマの入手元は主にファイル共有ソフトを利用して入手していたと見られ、主に映画はWinMX、ドラマはWinnyファイル共有ソフトを使い分けていたという。