音楽産業はRIAAを必要としなくなるのか

Under pressure from EMI, RIAA could disappear
EMIがRIAAやIFPIに対する資金提供を再検討しているという噂があるのを裏付けるように、IFPIが同団体の活動を内部で見直ししている最中であると語っているようだ。その目的としては「効率性を上げるために、同団体の構造や運営、各国団体との連携」を見直し、「コストを削減する」というもののようだ。Arsではこれに伴って米国国内団体であるRIAAとIFPIとの合併ということになると、RIAAは消滅するかもしれない、という可能性を示唆している。
IFPIは、このような内部の見直しを「世界的な音楽セールスの低下による産業収益の減少」のためだと話しているものの、Varietyの記事にあるように、もはやこれらの団体の機能と構造が、メジャーレーベルにとってそれほど有益ではないと判断されている、という指摘もある。
少なくとも、結果だけを見れば、海賊行為はいまだ世界中で猛威を振るっており、本当に彼らの活動に意味はあったのか、と問われても仕方はない。といってもレーベルはアンチパイラシー活動を必要としていないわけではない。彼らが欲するものは、より効果的なアンチパイラシーオペレーションだということなんだろう。その点で、現在のRIAAやIFPIは及第点をもらえなかった、ということなんだろね。