テレビの深夜放送を自粛してどんな効果が期待できるのだろうか?

 「午前0時以降はテレビの深夜放送を自粛したらどうか」。4日の自民党総務会で、環境対策を話し合ったところこんな案が飛び出した。70年代のオイルショックや90年の湾岸危機で、省エネ対策として政府が深夜放送の自粛を呼びかけた例があるため、最近の原油高対策にならないか――との発想だ。今後、党内で是非を検討するという。

asahi.com:テレビの深夜放送自粛しては? 自民、環境対策で検討へ - 政治

さすがにこれはひどい

森山真弓元法相が「オイルショック時のように、テレビを自粛するぐらいのことはやるべきだ」と提案。

自粛する意味がわからん。イメージ先行過ぎじゃないの?

加藤紘一元幹事長も「京都議定書を国民に理解してもらうためにも検討すべきだ」と同調。

深夜番組見れなくなって「そうか、環境問題のこともあるしな・・・」なんて思うか馬鹿。

中には「深夜までテレビを放送する必要性があるのか」との意見も出た。

「○○まで○○する必要はあるのか」これいつも自民党が言われていることじゃないの・・・。

谷垣禎一政調会長が「法律でしばることはできず、マスコミの協力も必要だ。国民運動のような形で対応できるのか勉強してみたい」と引き取った。

国民運動が可能なら、個々人の環境配慮行動の促進ってそんなに難しい話じゃないはずだけど・・・。
本当にばかげてる。別に深夜番組がなくなったところで、何の問題もないけどさ、環境対策、原油高対策でこんなばかげたことを発想して、話し合ってるのはどうなのよ。具体的な話し合いの内容はわからないけど、必要不必要とかいう判断ありきで、その効率とか考えているのかね。明確な根拠でもあるのなら、支持したいところだけど、どう考えてもこれが効率的なエネルギー消費削減の方向に向かうとは思えない。
もちろん、これは報道する側が牽制の意味をこめて報道してるのかもしれないけど、ほんと馬鹿らしい。深夜帯のエネルギー消費を抑制したいのなら、電気よりむしろガソリン。電気消費抑えたいなら昼間の対策じゃないと意味がない。
むしろ深夜帯に人が外をうろつかないくらい面白い番組やってくださいっていったほうがいいんじゃないのか?もしくは、ゴールデンタイムに面白くてためになる環境番組放送してよ、ってお願いするとかさ。
一向にCO2排出量が減少どころか増加している理由は、こういうところにもあるんじゃないのかしらと穿った考えにもなるわ。といっても、環境問題って何が正しいのかということがわかりにくいという部分もあるんだけどね(それを加味しても、上記の提案はナンセンスだと思うが)。

不都合な真実

不都合な真実

環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha Paperbacks)

環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha Paperbacks)

この2冊は、環境問題の見方を改めて考えるためには、非常に良い2冊だと思う。ただ、問題はどちらか一方だけだとかなり偏った情報ともなりかねない、ってとこもあるけど。
環境問題って、よっぽど調べても、本当のところがなかなか見えてこないところがある。それはある意図を持って流される情報だからってこともあるし、実際にわかりようがないところもがあるってことでもある。一個人としては、その中でできるだけ多くの知識を得て、その上で判断すべきことなのかなと思う。