P2PオンラインストレージWuala、オープンベータ開始&ブラウザ上での利用も可能に

昨晩、Wualaから「ブログで紹介してくれてありがと!」なんていうメールをいただいたんだけど、どういうことなんだろう・・・。実際にWualaのことは書いてはいるんだけどね。ブログ検索して片っ端からメールしてるのかしら*1
もちろん、メールの趣旨としてはお礼をしたいわけじゃなくて、サービスをオープンベータに移行して、ブラウザ上でアプリケーションを起動できるようになったよ、ってことを宣伝してね!*2ということなので、宣伝しますよというお話

Wualaってなーに?

about Wualaより

Wualaは無料のソーシャルオンラインストレージです。ユーザはどこにいても、ファイルのセキュアな保存、バックアップ、アクセスができ、さらに、友人たちと、グループと、世界中の人たちと簡単にファイルを共有することができます。既に世界中の数十万のユーザ、数千のコミュニティが活発にファイルを共有し、それはますます成長を続けています。Wualaは、スイス、チューリッヒのスタートアップ、Caleido Inc.によって開発、運営されています。

まぁ、これだけだと単なるオープンなオンラインストレージでしょ、というところなのだけれど、WualaはP2Pストレージというだけあって、自分のPCのHDDを他の人のストレージとして提供する。この辺は以前に書いた記事で説明しているので、そこから引いてくるとして…

Wualaはファイル共有可能な分散型オンラインストレージ。クライアントをインストールした個々のユーザが自らのローカルストレージを提供しあい、ネットワーク全体でファイルをストレージするというもの。最初は1GBのオンラインストレージとして利用可能だが、システムに提供するローカルストレージ(つまりは他の人が利用できるスペース)を増やせば更に利用できるオンラインストレージの容量が増える。フレンド登録、グループ登録も可能なので、ローカルなファイル共有にも適しているだろう。ファイルの公開、非公開も選択でき、ファイルを一般に公開することもできる。そうしたファイルは、タグや検索によってサーチすることが可能。

ファイルの転送、共有、公開に便利な12のフリーアプリケーション - P2Pとかその辺のお話@はてな

データはユーザのPC上で暗号化され、断片に分けられたあと、Wualaのサーバとグリッドネットワーク上に保存されることになる。なので、データの一部を保存した他の人のPCがオフラインでも、パーツが足りなくてアクセスできない!ということはないみたい。また、保存されたファイルには自分と許可されたユーザだけがアクセス可能となる。Win/Mac/Linux上で動作する。

何が変わったの?

これまでは招待制のクローズドアルファだったのが、招待不要のオープンベータに移行した、というのが1つ。まぁ、サービスを拡大するならそうなるよね。なので、こちらの方はそれほど興味はないのだけれど、一番の変化としては、ブラウザからも同サービスを利用できるようになったという点。これまでは、クライアントをローカルにインストールしなければ、ファイルを保存したり、アクセスすることはできなかったのだけれど、ブラウザから利用できるようになったことで、クライアントをインストールできないような場所(たとえば、インターネットカフェや学校など)からでもアクセスすることができる。

とりあえずブラウザから使ってみる

まずはWualaのサイトにGO。

スタートを押すとアプリケーションが起動。

JAVAで動いてるみたいですね。で、ちょっとだけ待つと以下のように別ウィンドウで起動します。

ここ(Worldタブ)では、オープンに共有している人たちのファイルが見ることができます。この辺は共有用に、というところでしょうね。ファイルの検索、アクセスはできますが、アップロードはできません。ストレージとして利用するためには、ログインする必要があります。
右下の「Sign in」をクリックしてログインorアカウント作成します。私は以前に取得したアカウントでログインしました。

ログイン後はMyFolderなどのタブが利用できるようになります。この辺は通常のフォルダ感覚で利用できるので、結構便利。D&Dも可能で、適当にデスクトップに転がっているPDFを突っ込んでみました。
アップロード中・・・。

速度としてはそれなりに遅いです。500KBちょっとのファイルを50KB/sくらいでアップロードしてくれました。その辺は仕方ないかなという感じですが、大容量のファイルを扱う人にはちょっと厳しいかもしれません。
ログインするとMyFolder等にこのようなアナウンスが出るんですが

有料オプションを利用するとアップロードが速くなるとかあるんでしょか。Buy Additional Storageのページには「Note that all offers come with unlimited bandwidth!」なんてあるので、ちょっとは速度も向上しそうですが。
上述したように、ストレージスペースはデフォルトで1GBですが、有料オプションを利用するorローカルストレージを提供することで、利用できるストレージスペースを増やすことができます。ただ、後者の場合には、クライアントをローカルPCのインストールする必要があるようです。

どうやって利益を上げるのかな

1つには有料オプションでというところもあるようだけれど、もう1つには広告収入というのを考えている模様。公開されているファイルの検索を行うと

このように、アプリケーションの右側に広告が表示される。「cat」で検索したので、猫絡みのDVD広告が表示されている。もちろんリンク先はAmazon
今は検索ワードに関連したAmazonリンクになっているけれど、広告主も募集しているようなので、今後は検索ワードによっては、Amazonリンク以外の広告が表示されることになりそう。

雑感

なかなか便利そうだなぁという感想を持った。ただ、どの程度セキュアなのかってのをもうちょっと調べた方が良いかなぁ。もちろん、技術的に、という部分もあるんだけど、右クリック>Shareで簡単に共有できてしまうわけで。なので、すんごく大事なファイルというのは、こういったサービスで保存するというのはお勧めできないけど*3、それほど重要でないファイルを気軽にストレージするという感じて利用してみて、その上でいろいろな使い方を考えてみればどうかしら?と思ったりする。

*1:当ブログのプロフィールに載せているメールアドレスは、Wualaに登録したアドレスとは異なるし。

*2:まぁ、そこまで直接的な物言いではないけど

*3:基本的にこの手のWebストレージにそういったファイルを保存する人はあまりいないとは思うが