児ポを共有していたeMuleユーザ、現行犯逮捕される

ファイル共有ソフトeMuleを利用して児童ポルノを共有し、不特定多数の利用者に閲覧可能な状態に置いたとして、大阪府警少年課は2009年8月20日、大阪府在住の会社員(43)を児童買春・児童ポルノ禁止法違反(公然陳列)の容疑で現行犯逮捕した。

逮捕容疑は8月19日午後0時20分頃に、10歳と14歳の少女のわいせつビデオをeMuleを利用して不特定多数のユーザにダウンロード可能な状態にした疑い。nikkansports.comによれば、少年課はed2kネットワーク上で同容疑者の共有する児童ポルノを発見し、19日に家宅捜索を行ったところ、容疑者のPCから児童ポルノが発見されたため、現行犯逮捕となった。

容疑者は調べに対し容疑を認め、「4年前からイーミュールを使い、ネットから集めた児童ポルノ動画をアニメの動画と交換していた」(MSN産経ニュース)「自分の欲しいアニメのファイルを手に入れるため、みんなが欲しがる児童ポルノのファイルを用意した」(nikkansports.com)、「児童ポルノはみんな欲しがるのでファイル交換がしやすかった」(時事ドットコム)と供述しているという。

個人的には…、アニメが欲しいなら、児ポなんかを餌に交換するより、WinnyとかShareとか使って入手すればいいじゃんって思うんだけど。いや、それも良くはないんだが*1。まぁ、よほどの物でもない限りは、購入するなり、レンタルするなりすればいいのに。

現行犯逮捕

このケースの特異な点としては、現行犯逮捕だったというところがあげられるだろう。報道によれば、8月19日に児童ポルノの共有が確認され、19日中に家宅捜索、翌20日に現行犯で逮捕、となっている。

8月19日にたまたま発見して、ISPに当該IPアドレスを利用している加入者を照会、その後に家宅捜索というのであれば、あまりにも手際がよすぎるというか。もちろん、自殺予告者の情報開示等もあるのだろうから、ISP側からすれば全く不可能というわけではないのだろうが…*2

昨年より続いている国際的児童ポルノ撲滅オペレーションにおいて、eMuleがターゲットにされていること、国内でも同様に児ポを共有するeMuleユーザへの追跡が行なわれていたことを考えれば、既に捜査を進め、当該ユーザの身元を把握していた、とも思える。

*1:著作権侵害の観点からも、情報漏洩の観点(被害者にもなるし、加担者にもなりうるという意味で)からも止めた方がいいとアドバイスしておく。

*2:手続きはともかくとして