Web翻訳の使い方:Yahoo!翻訳のススメ

10の翻訳エンジンから一括翻訳 翻訳くらべ
10の翻訳エンジンから一括で翻訳してもらえるというページなんだけど、やっぱりどれも精度としては実用的ではない。もちろん、実用性ってのは、英語がわからない、読むのは面倒って人が、翻訳結果を読むだけで、ほぼ原文の言わんとしていることが理解できるってことなのだけど、やはり今のところはそういう人たち向けのツールとしては機能していなくて、自分の頭も駆使して理解しようという人向けの補助ツールなんだと思う。特にWeb翻訳は。
そういった補助ツールとしての機能が優れていると思うWeb翻訳サービスとして、個人的にはYahoo! 翻訳をオススメしたい。上限は半角4000文字までなので、そこそこ大目の分量を入れられる。

補助ツールとして何がいいかというと、まず文章をコピペして放り込んでも、自動的にセンテンス(文章)ごとに1つ1つ分け、原文と訳文を対にして表示してくれる。慣れないうちは、膨大な文章に圧倒されることもあるが、1文ずつ切り分けて読んでいくと同じ分量でも意外に読み進むことができる。
更に対訳ハイライトという機能がある。

対訳ハイライト:
原文または訳文中の語句にポインタをあわせると(マウスオーバー)、どの語句がどのように訳されたのかを語句のハイライト表示で確認することができる機能です。

Yahoo!翻訳 - テキスト翻訳

どこがどう訳されているのか、ということを知ることで、意味のわからない翻訳結果を理解することを助けたり、誤った翻訳を修正することができる。この機能は他の翻訳サイトでは見かけたことが無い。
また、英単語がわかんねーよ、というときでも、翻訳結果に表示された原文の単語をダブルクリックすることで、Yahoo!辞書をポップアップしてくれる。その中から文脈に合った単語を探し、頭の中で置換する。

機械翻訳はどうしても人間ほど繊細に文脈を読み取ることはできないもので、そのために例え文法が正しくとも、正確に訳されることは少ない。たとえば、上記Yahoo!翻訳の画像は、文法的にはきちんと訳されているが、翻訳として意味を成していない。それは1つ1つの単語の訳が文脈に即していないため、というところが大きい。また、その文法も機械翻訳が想定しているほど厳密な使われ方がなされているわけでもなく(海外フォーラムを眺めているとよくわかるだろう)、最終的には人の頭を経由しなければ正確な訳は得られない。
個人的には、このような補助ツールとしての利用を繰り返していくと、自然と単語も覚えていくし、英文法も理論的なものではなく、体験的なものとして理解されていく、という点でオススメしたい。そのころにはWeb翻訳に頼らなくても、原文をそのまま(頭の中で日本語に翻訳せずに)理解できるようになるだろう。
それでも日常英語を使用している人で無い限りは、単語などでわからないものがでてくるだろうから、そのときは英辞郎などを活用するとよいかなと。英辞郎MouseOverDictionaryの組み合わせなんかは非常に重宝したりする。

それ以外にもiKnowなんかでお勉強するともっと良いかもね。

結局は、「慣れ」だと思うので、できるだけ多く英語に触れることが大事なのかもしれません。私も高校時分は「日本を出るつもりはねぇ!英語なんて必要あるか!」と偏差値40代の自分を勇気づけていたものですが、インターネットのおかげで日本を出なくても英語を読む機会は飛躍的に増大しています。「より多くの情報を知りたい」、「海外のWebサービスを利用したい」という動機はある意味では「英語を読める」ようになるためのきっかけでもあるのかもしれませんね。

英辞郎第三版 (<CDーROM>(HY版))

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